皆さん今晩は。主催者を代表致しまして一言ご挨拶を申し上げます。 本日は、木村防衛庁副長官、マイヤーズ前米国統合参謀本部議長、吉田航空幕僚長、ライト第5空軍司令官兼ねて在日米軍司令官、それから日本国際問題研究所佐藤理事長、
JANAFA山本会長、新生つばさ会杉山会長をはじめ沢山のご来賓のご臨席を得まして、このような10周年のお祝いを実施することができ、大変うれしく、かつ光栄に思っております。
この祝賀会の前に多くの方々にご参集頂きましたが、マイヤーズ大将の記念の講演会を実施いたしました。大変興味深く、色んなお話を聞かせて頂きました。
それに引き続きまして、JAAGAとしてJAAGAの設立・発展に寄与された方々に対する感謝の意を表するということで、日米4名の方と3法人の方に感謝状を差し上げさせて頂きました。感謝状を差し上げた方々は、本日胸にピンクのバラをしておられますので皆さんお分かり頂けると思います。
さて、10周年ということでありまして、若干設立当時のことを振り返って見ますと、 実はJAAGAができたのは航空自衛隊のOB有志が共に同じ空に生きた者として航空自衛隊と米空軍の関係強化のために何かしたいという強い望み・希望を持ったことが最初のことであった、というふうに伺っております。もちろん、今から10年前の1996年、その当時、米空軍と航空自衛隊は大変密接な関係に既にあった訳であります。航空自衛隊創設当時からその段階まで、大変密接な関係にあったわけでありますが、この
JAAGAを考えた人は今後とも米空軍と航空自衛隊の関係を更に強化する必要がある、という認識があったんだと思います。敢えてその時期にJAAGAの設立を考えましたのは、当時の国際情勢という背景があったのであります。ちょうどJAAGA
が設立された年、1996年4月にはクリントン大統領と橋本首相による新しい日米共同宣言がなされましたし、その年の秋には新しいガイドラインができまして、日米安全保障体制の信頼性の向上及び周辺事態の協力等について新たに定められ、日米関係が新たな段階に入った時期でもあります。それからの10年間、JAAGAを創った人達が予測したように航空自衛隊と米空軍の関係強化が必要、かつ重要である事案が起きてきました。すなわち2001年9月11日、同時多発テロが起き、自衛隊が初めて海外でテロとの戦いのための活動をしました。更に、
2003年にはイラクへの武力侵攻があり、これに関連してイラク特措法によりイラクで活動することになりました。何せ航空自衛隊、他の自衛隊もワールド・ワイドに活動するための基盤は持っておりませんでしたし、その経験も知識もなかったわけでありますが、航空自衛隊を出すときに米軍の多大なるご支援・ご協力があって、現在もその活動を成功裏に続けているところであります。
私どもJAAGAというのは、今後とも米空軍、航空自衛隊の関係強化に繋がるよう最大限の努力をしてまいりたいと思っております。我々もそういうふうに活動してまいりますので、皆様にもご理解、ご協力をお願いして参りたいと思っております。
我々がその活動をやるとき、幾つかのキーワードを頭の中に入れております。 一つは我々の大切な米空軍をパートナとして大切にしていくということ、二点目は国益があってなんでしょうけど、ここ日本に派遣されている米軍人は、故郷を離れて日本の防衛のためにここに居るわけです。そういう軍人の皆様に対する感謝の気持ちを持つということ、そして最後は、活動は全てボランティアでやっているわけで、これからも皆さんの献身的な努力が必要であるということを考えている次第であります。皆さん、今後ともJAAGAの活動に対しましてご理解を頂きますとともに、多くの方のご協力・ご支援の程お願い申し上げ、挨拶に代えさせて頂きます。今日は、どうも有難うございました。